Microsoft Fabricの発表に伴い、Power BI PremiumのP-SKUを終了し、Fabric SKUへの移行が必要になります。Power BI Premiumの機能は変更されず、現行の契約が切れるまで利用可能ですが、以降はFabric SKUに移行する必要があります。移行期間中は、データへのアクセスが90日間可能で、最初の30日間は無料のPower BI Premium容量が提供されます。移行は作業スペースを新しいFabric容量に再割り当てすることで行い、自動化ツールも用意されています。90日後にはデータへのアクセスが制限されるため、早めの対応を推奨します。

Microsoft Fabric の移行と新しい購入オプションについて

2023年の5月、私たちはMicrosoft FabricとFabricキャパシティSKUの発表を行い、購入オプションの統合に向けて進めていることをお知らせしました。この変更に伴い、Microsoft Power BI Premiumのキャパシティ (P-SKU) は廃止されることとなります。しかし、Power BI Premiumの製品機能は変更されず、既存のPower BI Premiumキャパシティは次回の更新まで引き続き使用できます。ただし、P-SKUの販売および更新は正式に終了しており、既存のPower BI Premiumのお客様は、現在の契約終了時にMicrosoft Fabric SKUに移行する必要があります。

移行プロセスについて

Fabricへの移行にあたっては、既存のPower BI Premiumキャパシティから新しいFabricキャパシティに移行する必要があります。移行の手順は非常に簡単で、すべての作業スペースを新しいFabricキャパシティに再割り当てするだけです。さらに、私たちは自動化された移行ツールを用意しており、大規模な作業スペースを持っている方には特に役立つでしょう。このツールを使えば、FabricのREST APIを使用してプログラム的に移行できます。

グレース期間終了後の影響

無償のキャパシティを利用してから30日後、それ以降の操作は制限され、ジョブの遅延や拒否が発生する可能性があります。特に、全ての新しいインタラクティブな操作は、提出から20秒遅延します。また、サブスクリプション終了後90日間、全キャパシティが凍結される可能性があります。この期間中でも、Power BIの作業スペースやデータへのアクセスは維持されますので、追加の移行時間が必要な方は担当のMicrosoftの営業担当者またはパートナーにお問い合わせください。

移行が完了したら、もはや使用していないPower BI Premiumキャパシティは削除することをお勧めします。これを行わないと、30日後に操作が遅くなり、90日後にはキャパシティが凍結され、最終的には削除されてしまう可能性があります。

Microsoft Fabricへの移行に向けた次のステップ

現在の契約の終了が近づいている方は、Fabricを購入し、作業スペースを移行する計画を立てましょう。Fabricのキャパシティ価格オプションは、Fabric価格ページで確認でき、詳細な購入手続きはMicrosoft Learnのドキュメントで確認できます。Microsoftの営業担当者またはパートナーに連絡して、Fabric SKUへの切り替え時期やスムーズな移行のサポートについて尋ねてみてください。

よくある質問

Microsoft Fabricへの移行期限はいつですか？

契約内容によって異なりますが、以下のようになります：

• 新しいお客様は、Power BI Premiumをキャパシティ単位で購入することができません。
• 企業契約（EA）を持たない既存のお客様は、契約終了時にPower BI PremiumのキャパシティサブスクリプションをFabricキャパシティの購入に置き換える必要があります。
• 既存のEA契約を持つお客様は、年単位でPower BI Premiumを更新し続けることができますが、契約が終了した時点でFabricキャパシティに移行する必要があります。
• そもそもMicrosoft Fabricにアクセスできない主権クラウドのお客様は、この廃止の影響を受けません。

Fabric製品のメリットは何ですか？

Fabricに移行することで、Microsoft Azureの消費コミットメント（MACC）の対象となります。これにより、Fabricにかかる費用がMACCのコミットメントに適用されます。また、Fabricキャパシティの顧客は、Azureでのみ利用可能な一部の機能にもアクセスできます。

Microsoft Power BI EmbeddedやPower BI Report Serverへのアクセスはどうなりますか？

Power BI EmbeddedはFabricキャパシティと互換性があり、埋め込みアクティビティの実行に使用できます。また、Power BI Report Serverは、Fabric 64 SKUの予約インスタンスで利用可能です。

Power BIコンテンツの公開にはPower BI Proライセンスが必要ですか？

はい、Fabricキャパシティでもこの要件は適用されます。Power BIレポートの発行者と消費者は引き続きPower BI Proライセンスを必要としますが、Fabric 64 SKU以上では、コンテンツがそのキャパシティでホストされている場合、レポート視聴者は無料ライセンスで閲覧できます。

Microsoft Fabricへの移行は、一歩踏み出すことを意味します。これまでの機能を保ちながら、さらに多くの可能性を開くこの新しいプラットフォームへ、是非移行を検討してください。

————-

Grace period for transitioning from Power BI Premium to Microsoft Fabric | Microsoft Power BI Blog

Source link

Microsoft has recently announced the release of Microsoft Fabric and its capacity SKUs, marking the consolidation of purchase options and the retirement of the Microsoft Power BI Premium per capacity SKU (P-SKUs). Existing Power BI Premium customers can continue using their current capacity until their next renewal. However, they will need to transition to Microsoft Fabric SKUs at the end of their current agreement, as sales and renewals for P-SKUs have officially ended.

To facilitate this transition, Power BI users have 90 days to access their data during the migration. Microsoft is providing a free Power BI Premium capacity for the first 30 days after the end of the existing subscription, matching the capacity previously purchased. This is intended to prevent the double payment for two capacities during the transition.

The migration process involves reassigning workspaces to the new Fabric capacity, with an automated migration tool available to help users manage large numbers of workspaces efficiently. After the 30-day grace period of free capacity, operations may start to be throttled, and access to data could be lost after 90 days, so users are encouraged to migrate promptly.

Various customer categories will have different timelines for transitioning to Microsoft Fabric. New customers cannot purchase P-SKUs, while existing customers without an Enterprise Agreement (EA) must transition by the end of their agreements. Customers with an EA can renew their P-SKU until their agreement ends but must switch to Fabric afterward.

Transitioning to Fabric offers benefits such as eligibility for Microsoft Azure Consumption Commitment (MACC) and access to unique features like trusted workspace access and Managed Private Endpoints. Additionally, Fabric capacity remains compatible with Power BI Embedded, and Power BI Report Server keys are available through Fabric purchases.

Lastly, a Power BI Pro license is still required to publish content, though viewers can use a Fabric free license for content hosted in certain larger capacities. The company encourages users to develop a transition plan and contact Microsoft representatives for guidance.