この記事では、Microsoft Office Excelを利用したソリューションの開発に関する重要なオブジェクトモデルについて説明しています。Excelアプリケーション全体を表すApplicationオブジェクトや、ワークブックを表すWorkbookオブジェクト、セルのグループを扱うRangeオブジェクトなどが紹介されています。また、Visual Studioを使用したOfficeプロジェクトでは、ホストアイテムやホストコントロールがExcelオブジェクトモデルを拡張する機能を提供しています。詳細はExcelオブジェクトモデルのドキュメントを参照してください。
Excelオブジェクトモデルの概要と活用方法
この記事では、Microsoft Office Excelを利用してソリューションを開発するために、Excelオブジェクトモデルが提供する重要なオブジェクトについて紹介します。Excelオブジェクトモデルは、ユーザーインターフェースに密接に関連しており、アプリケーションの全体を表す Application オブジェクトから、各ワークブックを管理する Workbook オブジェクト、個々のワークシートを表す Worksheet オブジェクト、そしてセルやセルのグループを操作するための Range オブジェクトまで、主要な抽象化が行われています。
Excelオブジェクトモデルの基本構造
Excelオブジェクトモデルは非常に構造化されており、コードからExcelアプリケーションを操作するために使用される多数のオブジェクトを提供します。主なオブジェクトには以下のものがあります：
1. Applicationオブジェクト
Application オブジェクトは、Excelアプリケーション自体を表します。このオブジェクトは、実行中のアプリケーションに関する多くの情報や、インスタンスに適用されたオプション、現在開いているユーザーオブジェクトを取得できます。
2. Workbookオブジェクト
Workbook オブジェクトは、Excelアプリケーション内の単一のワークブックを表します。Visual StudioのOffice開発ツールはこのオブジェクトを拡張し、より多くの機能にアクセスできるようにしています。
3. Worksheetオブジェクト
Worksheet オブジェクトは、Workbook内に存在し、ワークシートを表します。このオブジェクトのプロパティやメソッドの多くは、ApplicationオブジェクトやWorkbookオブジェクトと同じ、または似たものです。
4. Rangeオブジェクト
Range オブジェクトは、Excelアプリケーション内で最も多く使用するオブジェクトです。これを使用して、個々のセル、行、列、またはセルの塊を操作します。
VSTOを使用してオブジェクトにアクセスする方法
ExcelのVSTOアドインプロジェクトを作成すると、Visual Studioは自動的に ThisAddIn.vb または ThisAddIn.cs コードファイルを作成します。このファイルを通じて、Me.Application または this.Application を使用してApplicationオブジェクトにアクセスします。
新しい文書レベルのプロジェクトを作成する際には、Excel WorkbookやExcel Templateプロジェクトの作成が選べ、Visual Studioはこれに応じたコードファイルを自動生成します。
例：PrintPreviewメソッドの呼び出し
以下の例は、どのクラスからでもSheet1のPrintPreviewメソッドを呼び出す方法を示しています。
Globals.Sheet1.PrintPreview();Globals.Sheet1.PrintPreview()エクセル文書内のデータは非常に構造化されているため、オブジェクトモデルは階層的で直感的です。数百のオブジェクトがありますが、最初は基本的なオブジェクトに焦点を当てることをお勧めします。
Excelオブジェクトモデルの文書を活用する
Excelオブジェクトモデルの完全な情報は、Excelのプライマリインターフェースアセンブリ（PIA）リファレンスやVBAオブジェクトモデルリファレンスにて確認できます。これらのリファレンスは、Excelアプリケーションで利用可能なオブジェクトやメンバーに関する詳細な情報を提供しています。
まとめ
本記事では、Excelオブジェクトモデルの基本構造と、VSTOを使ったオブジェクトへのアクセス方法について解説しました。さらに深く学びたい場合は、Microsoftの公式ドキュメントを参照してください。また、他のトピックへのリンクも提供しているので、Excelを使った開発を進める際には是非活用してください。
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Excel Object model overview – Visual Studio (Windows)
Source link
The article discusses using the Microsoft Office Excel object model to develop solutions, particularly through VSTO (Visual Studio Tools for Office) Add-ins. It provides a brief overview of key objects in the model, such as the Application, Workbook, Worksheet, and Range objects, which are essential for manipulating Excel documents.
The Application object represents the Excel application, while each Workbook object contains multiple Worksheet objects. The Range object is particularly important as it allows manipulation of individual cells or groups of cells. Additionally, Visual Studio enhances these objects with “host items” and “host controls,” adding extra features and functionalities.
When creating VSTO Add-ins in Visual Studio, specific code files are automatically generated that help access and work with these objects. The Globals class, for example, allows access to different sheets from any class within the project.
The article emphasizes the hierarchical and structured nature of the Excel object model, which provides hundreds of objects to interact with. It also encourages developers to refer to the Excel primary interop assembly (PIA) and VBA object model reference for comprehensive information on the object model.
In summary, the article serves as a guide for developers looking to leverage Excel’s functionality through programming, outlining the main objects and their roles in building effective Excel solutions.