Microsoft Learn Challenge

データマートをFabricデータウェアハウスと統合！ | Microsoft Power BIブログ

2022年5月、Power BIにおけるデータマートのプレビューが発表され、これによりユーザーはITの支援なしにデータベースから洞察を得ることができるようになりました。フィードバックを通じて、ユーザーはシンプルな分析体験やスケーラビリティを求めています。2025年6月以降、新しいデータマートの作成はできなくなり、10月以降は既存のデータマートもサポートされなくなります。ユーザーはデータマートをMicrosoft Fabricのデータウェアハウスに移行することが推奨されています。

Power BI データマートの統合と Microsoft Fabric データウェアハウスの進化

はじめに

2022年5月、私たちは Power BI におけるデータマートのプレビュー を発表しました。このセルフサービス機能は、Power BI Premium 内で、ITチームの助けを借りることなく、あらゆるレベルのユーザーが自らのデータから実用的な洞察を得ることを可能にします。発表以来、ブログ投稿や Microsoft Fabric Ideas からのフィードバックを監視し、データマートを利用する際の好みや改善点を理解しようと努めてきました。

さまざまなフィードバックフォーラムから、データマートに関する繰り返し見られるテーマを次のように整理しました。

主なポイント

  • 簡単で低コードの体験でリレーショナルデータベース分析を開始できる。
  • 調整不要でフリクションレスな体験を提供する事前プロビジョニングされた管理データベース。
  • ETLを容易にするためのデータフローなど、既存の Power BI アーティファクトとのシームレスな統合。

要望された機能

  • T-SQL 言語機能拡張のための DDL/DML サポート追加
  • 開発者との共同レビューを効率化するための Git 統合
  • データインフラの弾力性と連続性を維持するためのデータバックアップ
  • アクセス制御を細かく行うための高度なセキュリティ対策

皆様からのご意見に感謝し、それをもとにデータマートの統一を発表し、Microsoft Fabric のデータウェアハウスとして進化することをお知らせします。

統合の理由

顧客は、データマートがアナリティクスのための SQL エクスペリエンスを簡素化することを評価していますが、スケールやパフォーマンス、成長のストーリーがないために、「完全に移行すること」に不安を感じています。Microsoft Fabric の登場により、Power BI データマートとフルデータウェアハウスのどちらかを選ぶ必要はなくなりました。Fabric データウェアハウスは、Power BI データマートの自然な進化であり、Azure Synapse Analytics と SQL Server から発展した次世代アナリティクス技術を基にしています。

Fabric データウェアハウスは、データマートの利点を超える、企業向けの準備が整った利点を提供します。

主な利点

  • DDL/DML サポート: DML/DDL サポートを使用して SQL オブジェクトを作成し管理。
  • スケーラビリティの向上: データマートは最大 100GB に制限されているが、Fabric データウェアハウスは任意のデータサイズを扱い、高速なクエリ実行と最適化を実現。
  • オープンデータフォーマット: Delta/Parquet 形式で保存され、ビジネスアナリストやデータサイエンティストとのコラボレーションを容易に。
  • AI 統合: AI によって強化された SQL エンジンが、高度なクエリパフォーマンスを提供。
  • リッチ SQL セキュリティ: オブジェクト、行、列レベルでの粒度の高いセキュリティを提供。
  • クロスデータベースクエリ: 同じ Fabric ワークスペース内の複数のデータベースを横断してデータをクエリ可能。
  • 開発者体験の向上: 複数の方法でデータをウェアハウスに取り込むことが可能。
  • スクリプトコントロール機能: デプロイメントパイプラインや SQL プロジェクトをサポート。
  • Fabric との統合: データサイエンスやアナリティクスのための他の Fabric サービスを活用。
  • 柔軟なライセンス: Power BI Premium の一部として利用可能。
  • 直接湖モード: Power BI 直接湖モードに対応。
  • データ復元: テーブルをクローンしたり、データ損失時に以前の状態に復元可能。

今後のステップ

新しいデータマート

2025年6月1日から、新しい Power BI データマートの作成は利用不能になります。

既存のデータマート

2025年10月1日から、Power BI データマートのサポートが終了し、ワークスペースから削除されます。データを失ったり、レポートが壊れたりしないよう、データマートをウェアハウスに移行してください。移行プロセスを開始する前に、以下のツールを使用してデータマートのリストを取得できます。

手動でデータマートを Fabric データウェアハウスに移行する方法については、以下のオプションがあります。

  1. アクセラレータスクリプトを使用して移行。
  2. 手動ステップでの移行。

詳細な手順に従い、スムーズな移行を行ってください。

追加の考慮事項

Fabric データウェアハウス用にデータマートを最適化する方法について学びます。これらはオプションですが、組織が利用しているデータマート機能に応じて役立つことがあります。

  • Fabric データウェアハウスでカスタムセマンティックモデルを有効にする。

詳細については、エディット データ モデル ドキュメントを参照してください。

結論

Power BI データマートの Fabric データウェアハウスとの統合は、Microsoft のアナリティクス能力の大きな進化を示しています。ユーザーのフィードバックに応じて、スケーラビリティ、セキュリティ、AI 統合などの機能が強化され、現代のデータニーズに応じた堅牢なソリューションが提供されます。既存のデータマートを Fabric データウェアハウスに移行することで、これらの改善の恩恵を最大限に活用し、データ操作の継続性を確保することをお勧めします。詳細な移行プロセスのガイダンスについては、Power BI データマートをウェアハウスにアップグレード ドキュメントをご覧ください。

————-

Unify Datamart with Fabric Data Warehouse! | Microsoft Power BI Blog

Source link

Summary of Power BI Datamarts and Fabric Data Warehouses Introduction

In May 2022, Microsoft introduced a preview of datamarts in Power BI, aimed at enabling users to easily extract insights from their data without relying on IT support. User feedback has been collected to identify key features and improvements needed for this functionality.

Highlights of Datamarts:

  • Low-code Experience: Provides a user-friendly way to perform relational database analytics.
  • Managed Database: Ready-to-use databases with no tuning required.
  • Integration: Works seamlessly with existing Power BI components like Dataflows for ETL.

Requested Features:

  • Support for DDL/DML to enhance T-SQL capabilities.
  • Git integration for better collaboration with developers.
  • Enhanced backup options for data resilience.
  • Advanced security measures for granular access control.

To address user needs and concerns related to scale and performance, Microsoft announced the unification of datamarts into Fabric Data Warehouses. This transition leverages advanced analytics technology and offers broader capabilities.

Features of Fabric Data Warehouses:

  • Enhanced Scalability: Can handle larger data sizes than the 100GB limit of datamarts.
  • Improved SQL Support: Includes DDL/DML capabilities and cross-database queries.
  • AI Integration: Features AI-powered SQL engines for optimized query performance.
  • Rich Security Options: Provides granular security at multiple access levels.
  • Flexible Licensing: Available under Power BI Premium and various pricing models.

Transition Timeline:

  • Starting June 1, 2025: New datamarts creation will cease.
  • Starting October 1, 2025: Existing datamarts will not be supported and will be removed; users are advised to migrate to Fabric Data Warehouses.

Migration Steps:

  1. Export the existing datamart schema using Power Query Online.
  2. Create a Fabric Data Warehouse in the Fabric portal.
  3. Import the schema using Dataflow Gen2.
  4. Connect Power BI reports to the new warehouse.

Users are encouraged to optimize their datamarts before migrating by enabling custom semantic models, leveraging incremental refresh features, and implementing enhanced security measures.

Conclusion:

The move from Power BI datamarts to Fabric Data Warehouses represents a significant advancement in analytics, addressing user feedback and enhancing functionality in scalability, security, and AI integration. Users are encouraged to migrate to ensure continuity and take full advantage of these improvements. Additional resources are available for guidance on the migration process.

プレスリリース：DX推進指標の自己診断結果1,349件を分析したレポートを発表 前の記事 「米国の関税措置に関する支援情報：中小企業向け補助金の優先採択を開始」 次の記事

関連記事