マイクロソフト365 Copilotにおいて、初の理由付けエージェントである「Researcher」と「Analyst」を発表しました。これらは、職場のデータを安全かつコンプライアンスに基づいて分析し、大量の情報を扱うことができます。
Researcherは、複雑な研究を効率的に進めるためのエージェントです。OpenAIの深層研究モデルとマイクロソフト365 Copilotの高度なオーケストレーション機能を統合しており、ユーザーは社内のデータやウェブ情報を基にした詳細なゴー・トゥー・マーケット戦略を立てたり、新製品のための市場機会を特定したり、顧客レビュー用の包括的な四半期報告書を作成することができます。また、Researcherは、SalesforceやServiceNow、Confluenceなどの外部データソースから情報を取得し、より広範な洞察を提供する能力も備えています。
次に、Analystは、データサイエンティストのように考えるエージェントで、数分で生データから洞察を得ることができます。OpenAIのo3-miniモデルに基づいており、問題解決を段階的に進めるチェイン・オブ・ソート推論を活用しています。Analystは、Pythonを使用して複雑なデータクエリに対応し、実行中のコードもリアルタイムで確認することができます。これを用いて、複数のスプレッドシートに散らばる生データを新製品の需要予測や顧客購入パターンの可視化、収益予測へと変換することが可能です。
これらの新しい機能は、2024年の4月にMicrosoft 365 Copilotライセンスを持つ顧客に展開される予定です。特に新たな「フロンティアプログラム」は、ユーザーが開発中の新しいCopilot革新を早期に体験できるようにするものです。
さらに、マイクロソフトCopilot Studioでは、深い推論機能とエージェントフローの新機能も発表され、企業特有のビジネスニーズに応じたエージェントの作成、管理、展開が容易になります。これにより、複雑なビジネスプロセスの実行が可能になり、またプロセスの自動化も迅速かつ予測可能に行えるようになります。
これらの技術革新は、企業内のITチームが自信を持って導入できるようにCopilotコントロールシステムを通じて、企業データへのインテリジェントなグラウンディングを可能とし、アクセスと使用に関するガバナンスを強化します。
最後に、ResearcherとAnalystを通じて、すべての従業員が必要な専門知識にアクセスできるようになることを目指しています。彼らの利用法を見てみるのが待ち遠しいです。
————-
ソース