独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は、AI時代に向けたオープンソースのデータスペース技術を2026年4月1日に公開しました。この取り組みは、2025年に始まったデータスペースのアーキテクチャ設計の成果であり、国際的なデータ管理の相互運用性を高めることを目指しています。Open Data Spaces(ODS)は、企業や国を超えた安全なデータ共有を実現し、サービス付加価値を生み出すための重要な基盤です。IPAは、引き続きこの技術の普及を推進します。
AI時代のデータスペース技術をオープンソースで提供開始
公開日:2026年4月1日
独立行政法人情報処理推進機構
独立行政法人情報処理推進機構(IPA、理事長:齊藤裕)は、2025年8月に開始したデータスペースのアーキテクチャ設計統括およびアドバイザリ活動の成果として、Open Data Spaces(ODS)に関する主要な成果物を2026年4月1日に取りまとめ、公開しました。これらの成果物は、企業・組織・国境を横断した分散型データマネジメントのグローバルでの相互運用性を確立し、AIの発展を支えるリアルデータ活用基盤の社会実装を加速することを目的として、オープンに利用できるものです。
Open Data Spaces(ODS)の概要
Open Data Spaces(ODS)は、国や組織ごとの多様性を尊重する、オープンでスケーラブルな分散データマネジメントの技術コンセプトです。IPAデジタルアーキテクチャ・デザインセンター(DADC)は、2025年2月に初期構想としてのホワイトペーパーを公開し、2025年8月よりNEDOが実施する「ウラノス・エコシステムの実現のためのデータ連携システム構築・実証事業」においてアーキテクチャ設計を統括し、プロトコル設計及びミドルウェア開発等のアドバイザリ活動を本格化しました。
2025年10月には、一般社団法人データ社会推進協議会(DSA)、ロボット革命・産業IoTイニシアティブ協議会(RRI)、東京大学大学院情報学環との共同推進合意を経て、ODSのグローバルプロモーションの事務局を務めています。その後の設計統括・編纂活動を経て、今回の成果物群を取りまとめるに至りました。
2025年度のODS設計統括活動の成果物
本年度のODSに関連する主な成果物は複数あり、それぞれの成果物のクレジット及びライセンスの取り扱いについては、リンク先でご確認ください。
今後の方針
今回取りまとめた成果物は、2026年4月20日から4月24日にドイツ・ハノーバーで開催される「ハノーバーメッセ 2026」で、ODSの周知と普及を目的とした講演・展示で出展されます。
AI革命が牽引する世界において、サービスの付加価値を生み出すソフトウェアの競争力を規定するデータは、デジタル産業において非常に重要な要素となっています。自動車、ロボティクス産業などを典型に、ソフトウェアとハードウェアの主従逆転が起きる中で、ソフトウェアを起点とした戦略的なデータシェアリングは、企業の競争優位性を決定する経営課題です。
さらに、カーボンニュートラルの達成や資源循環型社会の実現など、社会課題やサプライチェーン断絶への対応などの経済課題の解決に向けて、安全にデータを共有・流通できる仕組みの構築が必要となります。IPAは、今後もODSによる課題解決に向けた活動を推進して参ります。
お問い合わせ先
本件に関するお問い合わせ先
IPA デジタルアーキテクチャ・デザインセンター(DADC)
- E-mail: dadc-info@ipa.go.jp
報道関係からのお問い合わせ先
IPA 経営企画センター 戦略コミュニケーション部 戦略コミュニケーション室 渡邉・鴨田・大矢
この新たなODSの技術は、今後のデジタル社会において重要な役割を果たすと期待されており、皆様からの関心と参加が望まれています。
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プレス発表「Open Data Spaces(ODS)の成果物を公開」 | プレスリリース
Source link
On April 1, 2026, the Independent Administrative Institution Information-Technology Promotion Agency (IPA) announced the release of key outcomes related to Open Data Spaces (ODS) technology, initiated in August 2025. This initiative aims to establish global interoperability in decentralized data management across organizations and borders, thereby supporting AI advancements and the practical implementation of a real-data utilization foundation.
Overview of Open Data Spaces (ODS):
ODS represents a technology concept for open and scalable distributed data management, respecting the diversity across countries and organizations. The IPA’s Digital Architecture and Design Center (DADC) has been developing this framework since early 2025, aiming to integrate protocols and middleware for data collaboration systems.
Key Achievements in 2025:
The IPA has compiled a range of significant deliverables related to ODS, which will be publicly available and further detailed via provided links.
Future Prospects:
The compiled outcomes will be showcased at the Hannover Messe 2026, one of the world’s largest manufacturing exhibitions, running from April 20-24, 2026. The initiative highlights the critical role of data in enhancing software competitiveness, especially in industries like automotive and robotics, as companies shift towards strategic data sharing to maintain competitive advantages. IPA continues to support ODS initiatives to address social and economic challenges, including achieving carbon neutrality and enhancing supply chain resilience.